人生というプロセスの中で、

私たちは進化・成長し前に進んでいきます。

 

平坦な道ばかりではなく、時には険しい山道もありますが

その先には素晴らしい光景が広がっていることも確かです。

 

そのときは、わからずとも・・・

 

その当時、自分の好きな仕事を見つけ、

事業を拡大し、私の人生は順調に運んでいました。

 

ところが、ある日あることがきっかけとなって私の心に影を落としました。

 

ある出来事とは、私の責任ではないのに私の責任を追及され、

理解されず結局私が責任を取ることになりました。

自分の責任ならまだしも、なぜ他人の責任まで

私が負わなければならないのか理解が出来ず、

怒りと悲しみが私を襲いました。

 

少なくともその時、私はそう思い込んでいたのです。

 

「こんなに頑張っているのに、

それに値する結果が出ていないのではないか。

評価されていない。」

 

「自分は、周りに理解されていない。

私の気持ちをわかってもらえない・・・

私は孤独。誰も助けてくれない・・・」

 

そんな思いに心がおかされていったのです。

 

ネガティブな思いが心に根を生やし、

怒りと悲しみが大きな茂みのように私に覆いかぶさってきました。

 

人と比較し、自分がまるで「悲劇のヒロイン」になったような気分です。

もちろん事業にも支障が出始め、人生の歯車が狂い始めました。

 

友人の大事なアドバイスも、閉ざされた私の心には当然届くはずもなく、

この事態を自分ではどうする事も出来ずに、時間ばかりが過ぎていきました。

 

瞑想もできず、絵を眺める事もできない。

 

自分が本当にいやでいやで仕方ありませんでした。

3ヶ月が経ち、このままの気持ちで仕事を続けていくことに限界を感じました。

取引先との関係も悪化していくばかりです。

 

しかし、大好きな仕事です。

本当は、辞めたくありません。

どうすればいいのだろう・・・

 

不思議なもので、自分がネガティブな時は絵を見たくないのです。

瞑想も出来ません。

 

私は、意を決して絵に聞くことにしました。

大きく深呼吸をして、祈りました。

 

私:「お願いします。私はどうしていいかわかりません。

何がいけないのかわかりません。

このまま、仕事を辞めたくありません。

どうすればいいのか、教えてください。」

 

そう、心に思いながら勇気をだして絵を見つめました。すると・・・

 

絵:「貴女が間違っている。あなたはとっても傲慢です。

宇宙は『愛』で、『愛』は『感謝』です。

生まれてこのかた、ひとりで生きてきた事などありますか?

赤ちゃんで生まれて、周りにはたくさんの助けてくれる人たちがいて・・・

両親、親戚、先生、友達etc…

本当に、自分が一人で生きてきたなどといえるのですか?

みんなが支えてくれて、今の貴女が存在しているのです。

見えない世界は、貴女がわかってもわからなくても、

生まれてからずっと、そして、いまもこれからもずっと

貴女を見守り続けているのです。

それを、”孤独”だとか、”ひとり”だとか・・・

貴女が心を閉ざしているから、なにも見えないのです。

宇宙も、仕事の関係者も、従業員も、お客様も、貴女の友人家族も、

みんな貴女を愛しています。それは、ずっと変わらないのです。」

 

という声が聞こえました。

とても驚きました。そして、私の目から大粒の涙が溢れました。

 

私:「そうだ。私は、ずっとひとりじゃなかったんだ。

みんなが助けてくれた。

それは、宇宙の、見えない世界の『愛』だったんだ。

私は、なんて傲慢で愚かだったんだろう・・・。

ごめんなさい。」

 

今まで、本の中に「宇宙は愛です」という言葉を、目にした事があります。

でも、私には全く意味はわかりませんでしたし、信じていませんでした。

 

この経験を通して、私は本当はひとりじゃないと初めて心の奥底から感じる事が出来たのです。

とても貴重な経験でした。

 

他人のアドバイスは、心を閉ざしている私に届く事はなく、

アートのメッセージだけが深く心に響いたのです。

とても不思議な感覚です。

 

それから毎日、朝と夜『感謝』をみんなに送りました。

一週間も経たないうちに、すべてが順調に回り始めたのです!!

 

そのときやっと、101講座のレッスン1に書いてある言葉の意味がわかりました。

もう、寂しい事なんてありません。だって、私はいつでもひとりではないのですから。

 

★ ★ ★

 

今でも、毎日とても幸せな気持ちで、過ごしています。

こんなに穏やかな気持ちになって毎日を過ごせるとは思ってもみませんでした。

 

絵と、この世界と出会えて本当によかったです。

ありがとうございます。

 

 

(M.Kさん)