オブジェさんとの出逢いから、

いろいろな事が立て続けに起こり始めました。

 

愛犬が突然、原因不明の病気で寝たきり状態になってしまい、

食事も排泄も、介助が必要となり、

時々起こる発作でパニックになっては、

泣き叫ぶので、私は外出もままならなくなってしまいました

 

また、吃音症で苦しんでいる娘にとって、

とってもショッキングな出来事が起こり、

この世の終わり状態になってしまったり、

その他もろもろ負の連鎖が続き、

私はとてもネガティブになってしまいました。

 

そんなある日、『101講座』の練習をしていると、

なぜか突然、涙が出てきました。

どうして涙が出て来たのか、

自分でもよくわからないのですが、

そんな自分がとてもいじらしく、愛おしくなり、

自分で自分をぎゅっと抱きしめてあげたい

そう思ったのです。

 

その瞬間、これまで起こった負の連鎖から解放されたような、

とても晴れ晴れとした気分になりました。

 

私は、愛犬のためにできる限りのことをしてあげたいと

頑張っていました。

でも、それは、愛犬のための思いながら、

実は、そのことで外出を控えたり、

予定をキャンセルしたりと、

やりたいことを我慢しているのを、

愛犬のせいにしていたところがあったのではないだろうか?

 

私は、犬を愛する以前に、

自分自身を愛してあげられていなかったのだと気づかされ、

愛犬に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 

そして私は、まず、どんな自分も愛し、大切にし、

今を楽しもう!と思いました。

 

これまでは、~出来ない・・と思い込んでいたことも、

こうしたらできるかも・・と、ポジティブに

考えられるようになりました。

 

そんなことがあって間もなく、

愛犬は落ち着きを取り戻し、

快方に向かい始めました

 

また、娘にとってショッキングな出来事があったあの日、

私は娘になんと声をかけていいかわからなかったのですが、

気付いたら、本当は自分が泣きたいであろう

娘の前で、私がおいおい泣いていました。

 

娘の前でこんなに泣いたのは初めてでした。

 

そして、自分が物心ついたころから、

親や周りの人達が抱いている自分の性格が気になり、

こんな自分ではダメなんだと、

自分が嫌いで仕方なかったこと、

何時も、変わりたいと思いながら、ずっと変わることができず、

悩み続け、自己否定し続けてきたことを

娘に話していました。

 

でも、娘が私のところに生まれて来てくれて

とっても嬉しかったこと、娘のおかげで、

たくさんのいい出会いに恵まれたこと、

大事なことをたくさん気付かせてもらって、

逆に、娘に育ててもらい、成長させてもらっていること、

そしてようやく、

「自分は自分でいいんだよ」と思えるようになったこと、

娘と出会わせてもらったことにとても感謝していること、等々、

素直に伝えました。

 

すると娘も、自分の思いを吐き出し、

ようやく落ち着きを取り戻したのでした。

 

そんなことがあってから、娘は吃りながらも、

一言一言発するのに、全身の力を振り絞って、

苦しみそうではあるけれど、

口頭でたくさんの話をしてくれるようになりました。

 

そして、何よりビックリしたのは、最近は、

仕事先のお店で、お客様が来店されると、

自分が一番に「いらっしゃいませ」と言っていると、

自慢げに話してくれたことです。

 

吃音症で苦しんでいる娘にとっては、

とてもショッキングな出来事が起こったわけだけれど、

娘はそこから何かを感じ取り、行動に移したのだと思い、

胸が熱くなりました。

 

愛犬の病気や娘のことを通して、

今、当たり前を思っていることは決して

当たり前ではなく、そもそも、今、

こうして生きていることは奇跡なのだと。

 

だから「この命というエネルギーを

どう使うかは自分の責任であり、

責任を持って今を生きることが大切なのだ」

と、アラン先生の愛に満ちたお言葉をかみしめています

 

 

(2018.6.5 M.Sさん)