私の元に来てくれたエナジーアートのタイトルは「決断」。
この絵とは出会いからして不思議なものでした。
すべての出来事は偶然はなく必然。ひとつひとつの出来事がパズルの1ピースであり、それがつながったことを実感させてくれた体験でもありました。
私がこの絵に出会ったのは、今年の3月末。
「刺の無い薔薇」のレクチャーでクリスタルドリームに伺いました。
そこで通された一室にこの絵がありました。
その時は、エナジーアートというものは見たことはあっても、サロンで拝見する程度の自分には縁のないものだと思っていました。
講座の始めにコーヒーをいただきながら、スタッフの方に、この絵は飯田のサロンからこちらへ来たことを聞きました。
レクチャーが進むにつれ、胸の圧迫感や息苦しさを感じるようになり、絵をちらちら見るたび、絵の左上角あたりの曲線が武器のように見え、私の心臓に刺さってくるような感覚がしました。
私は、「気のせいだ、私自身がこの講座を受けることに対して逃げているからに違いない」と、打ち消しながらレクチャーを受けていました。
でも圧迫感は増すばかりなので、レクチャーが終わったところでスタッフさんにそのことをお話しました。
「癒しが始まっているから心配ない」と言われ、ほっとした私はそれ以上、絵のことなど頭から抜けていました。
私は、目前に迫った子供たちとの石垣旅行で頭がいっぱいでした。
それから約二週間が過ぎ、私はこの絵と再び会いました。
「刺の無い薔薇」のレクチャーで、サロンへお邪魔したときです。
今までのこと、石垣島でのこと、帰ってきてからのこと、それぞれのピースがつながった瞬間でもありました。
私がアラン先生の世界に触れるようになったのは、ほんの一年前。でも、このパズルはもうずいぶん前からあったのだと思います。
私が、私の一番の課題と向かい合うため、それらがやっとつながりました。
そして、その瞬間から絵は変化し始めました。
私の胸に突き刺さってる感じのあった左上の曲線が、今度は優しい手に変わり、私の頭をなでたように感じました。
目に見えて変わってきたのは、色や質感。そこは絵を殆ど知らない私より、10年以上もこの絵を見続けてきたサロンのみなさんの驚きで伝わってきました。
全体がダークグリーンの絵に、白い筋や黄緑色などが表れ始め、明るい感じに変化していくのが分かりました。
なんだか嬉しくなって急に愛着が湧いてきました。
もっと驚いたのは、子供たちの変化です。
実は、この絵のことは子供たちには内緒にしていました。
絵を持って帰ったのが遅かったので、子供たちはすでに寝ていました。せっかくなので、子供たちと向かい合わせに絵を置いて、私もすぐに寝てしまいました。
次の日の朝、時間がなかったので、起きた子供たちには「今日から飾るね」程度しか話をせずに、家を出ました。
仕事から帰って、下の子の学校の連絡帳をみてびっくり。
あんなに嫌がっていた下校班での下校を、今日、自ら申し出て帰ったというのです。いつもは一人でみんなと顔を合わせないように少し早めにそそくさと帰っていたのに、絵と一緒に一晩寝ただけで??
まさかそこまでうまくいくはずがない、と一度は否定もしました。
でも、その日の夜中、今度は上の子が手をパンと叩く音で目を覚ましました。私も下の子も寝入っていて、手など叩いていませんでした。
そのあたりからです。あんなに朝が起きられずいつも10時過ぎまで寝ていた上の子が7時前にはすっきりした顔をして起きてくるようになりました。
私も朝、起きるのが辛くて、疲れが抜けずいつまでも目が覚めないような状態でしたが、さっと起きられるようになりました。
そのほか、子供たちが手伝いをしてくれるようになったり、行かないといっていた遠足に行って、友達と作業したり、お弁当を食べたりできました。
一番嬉しかったのは、このままでは楽しいことをなにも経験できずに終わってしまうと、引きこもり気味な上の子に話したとき、
いつもなら布団をかぶったり横を向いたりして何も言わずにいるのに、私の目をそらさずしっかりと聞いてくれ、「今のままじゃ嫌だ」と涙をこぼしたことです。
なにも感じないようにして「別にこのままでいい」とあきらめたように言っていた今までの姿はありませんでした。
絵の色は、今も変化し続けています。
子供たちも変化したところを見つけるのが楽しみなようで、よく絵を見ています。
私は離婚を決意した後、あまりの精神的な苦しさに子供たちを遠ざけていた時期がありました。
母親がこのような気持ちを持つことはいけない、どんなに子供たちの心を傷つけてきたかしれない、そんな思いが心の奥底で子供たちに対して負い目を感じ、
自分のやることに自信を持てずにいるような気がします。
でもそれは離婚があったからではなく、私の根底にあるものだと思います。
私の人生の中で最大の課題であり、私がずっと求めていたものがそれのような気がしました。
最後に、アラン先生、そしてスタッフのみなさんのご厚意に深く感謝しています。
縁あって私の元にきたこの絵のサポートを受けながら課題に取り組み、私も子供たちも本来の自分でいられるようになって御恩返ししたいと思います。
(Y.Yさん)