101講座をはじめて5年たった時、心がとてももやもやして、

自分の中から「変わらなきゃいけない。」という声が聞こえてきました。

 

101をはじめて、いろいろな変化があったものの最後の壁といいますか、

その時の私は、いつも何かがうまく行きそうになると最終的には

自ら壊してしまう自滅的なパターンを持っていて、自分自身でどうにもできず、その時も

自分が本当に成し遂げたかったことを、自らの手で破壊してしまった直後の事でした。

 

自分が情けなく、どうしようもなく

とにかく1日4時間、絵と瞑想する事にしました。

 

4日目の夕方6:00過ぎの事です。

 

私:「私がどうすれば、変われるのか教えてください。」

絵:「貴女の問題の根っこは、両親の離婚にある。」

私:「そんなこと、わかっています。具体的にどうすればいいのか知りたいんです。」

絵:「お父さんに会わなくちゃいけない。」

私:「2年前に父を探しましたが、行方不明で見つけられませんでした。20年もあっていません。私には、父を見つける手立てがありません。」

絵:「明日の結婚式にOOさんが来る。OOさんに聞けば、お父さんの居場所がわかる。」

 

と言われました。信じられませんでした。

でも、101講座をはじめて以来の自分の変化を考えると可能性があるかもしれない。

目に見えない何かが・・・と思えました。

「もしかしたら・・・信じてみよう。過度な期待をせずに。」

 

その後も引き続き、絵と瞑想を続けました。

 

すると、私のまぶたの後ろに映画のスクリーンが浮かび上がって来ました。

まるで映画を見るかのように、映像が流れてきたのです。

それは、私が幼いころまだ両親の仲もよく、一番幸せだった時期の光景でした。

 

両親が離婚して以来、ストレスで、母は私につらく当たっていましたので、母にも愛されず私は要らない子なのだ

そして、「自分には価値がない。私が悪い子だったから、お父さんは出て行ってしまったんだ。私は誰にも愛される価値がないんだ。」

そう思い込んでいました。

ですから、幼少時代から101講座に出逢うまで私は、自分の価値を認める事ができず苦しんできました。

 

でも、101講座のおかげで自分で自分を愛する事を体験し、腑に落ち変わりました。

ただ、心の奥底に深い悲しみがまだ残っていたのですね。

 

20年間一度も、思い出す事のなかった

私の心の奥底に眠っていた記憶がよみがえってきたのです。

 

この光景を見た時、涙があふれてとまりませんでした。

離婚以来、母を悲しませてはいけないと「泣かない」と決めていた私にとって

この20年間分の癒しの涙でした。

「こんな私でも、人生の中で誰かに無条件に愛され、愛を感じたことがあったんだ。」

と思うと涙が止まりませんでした。

 

そして、

「もし父を見つける事が出来なくても、絵と一緒に瞑想やコミュニケーションを続けていけばきっと自分を癒す事ができる。過度な期待をせずに明日を迎えよう。」

と思う事にして、翌日を迎えました。

 

その日は101講座の生徒さんの結婚式で、OOさんは私の隣の席に座っていました。

彼女も、新婦さんのご紹介で講座を勉強している生徒さんでしたのでよく知っている方だったのです。

 

素晴らしい結婚式のあと、松本のデニーズでお茶を飲みながら自分の事情を説明しました。

彼女もエナジーアートを持っていたので、説明は難しくありませんでした。

 

私:「という事なんだけど、絵の言う事わかる?」

OOさん:「わかりました。いつもお世話になっているので。」

 

といって、彼女の事情を説明してくれました。

 

OOさん:「私の友人に頼めば、わかります。今回は、一肌ぬぎましょう。」

 

奇跡的なルートを彼女は知っていたのです。

 

二人とも驚きを隠せず、見えない世界の不思議さを語りながらコーヒーを飲み干し

ファミレスを後にしました。

翌朝、9:30に彼女から電話がありました。

 

OOさん:「お父さん松本にいるよ!すごく近くに住んでる。」

住所と電話番号を聞きながら私は心の中で

私:「でも、20年もたってるし、再婚してるかもしれないし、私のことなんて忘れているかもしれない。邪魔かも・・・こわい・・・。」と思いました。

 

すると、まるで心が読めたかのようなタイミングで

OOさん:「お父さん、再婚してないから頑張って会いにいってきてね!!」

といってくれました。

それでも勇気が出なくて、絵を眺めていたら

絵:「いま、お父さんに会わなければ二度と会うことは出来ない・・・。」

と聞こえました。後にその理由がわかるのですが・・・

そのおかげで父に電話できたのです。

 

父は私たちに苦労をかけた事を詫びました。その夜父と再会しました。

 

その時の感動は、今でも忘れません。

父のいきつけの小料理屋さんで食事をしながら今までの人生を語り合い、父は私の目をじっと見つめてこう言いました。

「ずっと待ってた。お前たちの事を一日も忘れた事はない。」

 

その瞬間、私の心の奥にあった最後の氷が溶けたのです。

深い悲しみが、愛情に変わり「本当の愛って、これなんだ!!」と実感した貴重な経験でした。

 

離婚の事情も直接聞く事ができ、自分が悪くて両親が離婚したのではない。自分も価値があるって思っていい。と心の底から感じる事が出来たのです。

 

その後、あまりのうれしさにアラン先生にお伝えした事があります。

アラン先生は、私にこう言いました。

「私にお礼を言わないでください。貴女がお父さんに会えたのは、貴女の準備ができたからです。自分と向かい合い、歩んできたプロセスがいい結果を運んできたのです。私のおかげではありません。貴女のおかげです。貴女にお礼を言ってあげてください。」

 

その答えに驚きながら、この道を歩んできて本当によかったと思いました。

残念ながら、その半年後に父は亡くなりました。

 

その時は悲しくて、悲しくて、どうしてよいのかわかりませんでした。

でも、生きているうちに父に会えて本当によかったです。会えなければ、自分を癒す時間がもっとかかったでしょう。

 

父が亡くなったとき、20年ぶりに再会した身元引受人のおじが私にこう言いました。

 

叔父:「お前、どうやってお父さん見つけたんだ。」

私:「えーっと、友達に頼んだの。」

叔父:「お前には、本当に感謝している。おじさんたち兄弟は、この20年ずっと連絡しなかった。お父さんはまじめに生きてきたが、一人で孤独で寂しかっただろう。おじさんたちはとても後悔している。でも、お前が半年前から会いに来てるって、会社の奥さんが言ってた。お父さんは、すっごくうれしかったと思うよ。ありがとう。」

 

加えて、まだ父が生きている時に母と兄に

私:「お父さんと再会したの。会ってくれない?」と話したとき

母:「絶対に許せない。私たちをこんな目に合わせて。会いたくない。」

兄:「俺も同じだ。」

 

といわれて、結局会えずじまいでしたが

最後のお葬式には、母も兄も参列してくれて

母:「お前たちがいるのは、お父さんのおかげだから、今はお父さんに感謝してるよ。」

といってくれました。

 

私に起きた奇跡の出来事は

私の人生を変えてくれました。

 

この世界に出逢わなかったらありえない出来事です。

何も信じる事が出来ずに生きてきた私でしたが、この経験を通して

見えない世界の存在、不思議さを体験できました。

 

エナジーアートも、101講座も素晴らしいです。人それぞれ、行く道は違えども

人生という素晴らしいプロセスの強力なパートナーになってくれますよ。

 

誰しも、自分が決めれば奇跡は起こせると信じています。本当にありがとうございました。

 

2016.02.12 M.Kさん