じっと見つめると、絵(エネルギーアート)から

磁気のようなものが放射され、

一瞬めまいの感覚に教われる。

 

絵の色が、スッと白っぽくなり、

描かれている花びらのような形が凝縮して、

私から遠のき、しばらくすると、

まるで呼吸をしているかのように、

絵全体が膨張して、

画面が大きく私に迫ってくる、、、、、、、、。

 

絵が、ただならぬ存在であると思い知らされたのは、

私が私自身のジェラシーの問題に取り組んだときであった。

(今も取り組み続けているのだが。)

2月の初め、ジェラシーの問題が、

私が一番避けたかった大きな形で私を襲った。

今回は、もう、逃れようのない形で現れ、

このジェラシーを克服しなければ、

私のこれからの人生は、全く今までの繰り返し、

というより、

自信を更に失い、

自己嫌悪に陥り続ける分、

今まで以下のみじめなものになるという事が、

はっきりと自覚された。

 

そして、そう自覚させてくれ、

私がいかに大切なものを見失っているかを教えてくれたのは、

私の先生の核心を突いた、

鋭く的確な、私の問題点の指摘と説明だった。

 

私はどんな小さなジェラシーも見逃さず、

一つ一つ捨てていくことにした。

頭で理解して、その理解したことを心が実行する、

ということはしてはならないと思った。

 

本当に心そのものが純粋にジェラシーを捨て去り、

温かな優しい感情に包まれるようになりたかった。

 

腹部にポコッと“しこり”のようにふくらむジェラシーを

一つ一つ捨て去る作業を続けていくうちに、

私はなんともいえない悲しみに襲われ、

ジェラシーに汚れてしまったこの体内いっぱいの

黒い血を全て流し、温かな清浄な血を注ぎ込み直したい、

という思いにかられた。

 

私は、絵と向き合い、

私の体内の黒い血を全て外にしぼり出す様をイメージし、

心に描いた。

一滴も残さず、流しだしてしまいたかった。

そして、天井から、

温かく優しい血液が体内に流れ込むイメージを

(体で実感しながら)再び心に描いた。

 

頭から足のつまさきまで、

清浄な血液に満たされたと思えたのだが、

念のため、エゴに対する感情を支配するというチャクラを

を見つめようと思い、

体のその場所にチャクラの色をイメージした直後、

突然、私の体が何かの力で激しく回転させられたのだった。

(肉体そのものが回転させられたのではなく、

“意識”が回転させられたのだった。)

 

そして、回転させられつつ、

体が上昇していくような感覚に襲われた。

私は目を閉じていた。

 

私を包む“力”に抵抗したくなかった。

 

--------この出来事が、

絵(エネルギーアート)についての初めての大きな経験だった。

 

その後、絵の色がスッと白っぽくなったり、

絵に向かって『練習』をしている時に

頭痛が消えたりしたのだが、

目に見える形でその変化を絵が見せてくれたのは、

それより少し後であった。

 

私の手元にある絵は、

濃淡のグリーンとイエローの花びら(のような形)が

描かれているのだが、

それが下の方へ流れるように動いたのだ。

それは、ゆっくり音もなく動いた。

(今も確認のため振り向いて絵を見たのだが、

静かに動いている。生きている。)

あまり見つめ続けると目が痛くなり、

その痛さに耐えきれず目を細めると、

今度は又、全く異なった姿が現出した。

 

オレンジ色の電灯に照らされた

緑の森の中にいるかのような不思議な色と形、、、、、、、、。

 

毎日、様々な形や色の変化を見せてくれる絵から

初めてもらったメッセージは、“愛”だった。

 

ジェラシーにも不安にも苦しまない、

私が一番求めていた愛が、絵から伝わってきた。

 

私は思わず、そっと絵を抱きしめてしまった。

 

(K.Oさん)